床暖房を行う上で必ず問題になるのが床材の選択となりますが、今日は床暖房の床板についてお話ししたいと思います。
ハウスメーカーや多くの工務店さんでは保証の問題から床暖房専用フローリングを勧めています。
床暖房専用のフローリングとは縮みづらく割れづらい加工が施されているからです。
ただし、フローリングは新建材ですから新しい時が1番きれいで、年数を重ねるごとにコーティングが剥げたり、細かいヒビが発生したりします。
私の自宅も住建産業(現在はウッドワン)の床暖房専用フローリングで表面が2ミリの桜が貼って有るものを使用しましたが、コーティングの剥がれや細かいヒビが出てきています。
確かにそりなどは有りませんが、無垢の床板を張れば良かったなと少し後悔しています。
床暖房に使える無垢材としては、チーク、カリン、ナラ、サクラなどの硬くて動きずらい物が使われます。
パイン、桧、杉などの動きやすい物はあまりお勧めできません。
無垢の床板には塗装されている物と無塗装の物が有りますが、工場で塗装されてコーティングされている物は年数が経つと剥げてしまう可能性があります。
無塗装品を選び床を貼り終わってから塗装やワックスで仕上げると、年数が経つごとに艶がでてきます。
無垢材の良さは、新建材と比べてやわらかさと無垢ならではの味わいが有るのが魅力です。
写真は先週お引渡しが終わった現場のものでラーチとナラとカバザクラです。
磨けば艶が出るのが無垢材で、磨けば剥げてしまうのがが新建材です。
無垢材は生きていますから、多少の動きや反りも出ますが、そこが理解できるのでしたら、絶対に無垢の床材をお勧めいたします。
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